3月12日木曜日5時に起きる。今朝の毎日新聞の余禄を読むと江戸時代や現在にも名医も有ればいい加減な医者がいたことの記事。

 今も診立ての良くない医者のことをやぶ医者と言っている、語源は諸説あるが、「野巫医者(やぶいしゃ)」を語源とし、「藪」は当て字とする説が有力とされる。 野巫は「田舎の巫医(ふい)」とも言われ、呪術で治療する田舎の医師のこと。 あやしい呪術で治療することから「いい加減な医者」のこと。

 さて余禄の本題に戻るが、群馬大病院で腹腔鏡による肝臓切除手術を受けた患者が5年間で8人死亡し、病院がそのすべてについて過失を認めた。執刀医は手術前の検査や、患者への説明も十分に行っていなかった

▲幕末に紹介された医療倫理「医戒」には「誤治療を知って、問題にしないのは医師の責務に反する」とある。術後死亡について問題点を調べ、再発防止策がとられて当然だった。

 医療技術と倫理、双方の底が抜けていた診療体制、当の病院は高度医療を提供する「特定機能病院」の承認を厚生労働省から受けていた。

 幕府老中と違って個々の医師の評判を集めることのできない一般の患者である。「看板に偽り」は勘弁願おう。と余禄は結んでいる。

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