2月10日火曜日6に起床、今朝の朝一ニュースは毎日新聞余禄から…世界初の農業協同組合の原型は江戸時代千葉で作られた農村救済の先祖株組合だ、天保年間の農村指導者大原幽学の草案だった。

 さてそんな泉下の先覚者なら今日の農協改革をどう見るだろう。焦点の全国農業協同組合中央会(JA全中)は戦後ほどなく経営困難に陥った地域農協の指導や合併促進のため設けられた機関だった。

 その地域農協に対する監査・指導権を廃止するという改革である。そもそも地域農協が独自の取組みを行うのを阻んできたといわれるJA全中の画一的監査や指導だった。そこには成長戦略での「岩盤規制」改革を掲げて来た安倍政権である。

 この地方統制の撤廃など農協改革を規制改革の柱にすえ、農業の成長産業化を求めてきた。JA全中は一般社団法人となって、事実上の「解体」との声もある。一方で地域農協を代表する役割は農協法にのこされるなど、影響力温存への仕掛けも抜かりない。改革の眼目たる農業再生は地域農協の自主的な意欲と創意工夫にかかっている。

 上からの規制は消えても、それで農家の収入が増えるわけではない。ここは「世界初」にどんどんチャレンジせねばならない平成の「組合」事情だ。2015・2・10