4月5日日曜日今日の朝一ニュースは4月2日、高野山金剛峰寺で弘法大師・空海が真言密教の道場として高野山を開いて今年で1200年目となるのを記念する大法会が21日までの50日間始まった。

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http://www.koyasan.or.jp/k1200/
 
 今も高野山奥の院に早朝と昼前に精進料理を盛った御膳が運ばれ続けている。真言宗の開祖である弘法大師空海がここに身をとどめて永遠の瞑想に入っているという信仰がある。

 唐の都・長安で密教の法灯を伝授された空海は816年、朝廷から高野山に修行道場を開く許しを得た。高野山は1000メートル級の山々に囲まれた広い盆地で、117寺院が建つ修禅の場。半分近くは参拝者が宿泊できる宿坊。

 人気の観光地でパワースポット、ユネスコの世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている。長い歴史の中、数々の苦難と経験をしてきた。

 度重なる火災で存亡の機に立たされ、南北朝時代から戦国時代にかけての戦乱や豊臣秀吉による紀州攻めにもながら、争いを避けて中立を保つことで生き延びてきた。

 樹齢数百年の杉が立ち並ぶ参道わきには20万基を超える墓や供養塔が建ち並んでいる。川中島で戦った上杉謙信と武田信玄。

 延暦寺を焼き払い高野山にも迫った織田信長と謀反を起こした明智光秀。法然や親鸞ら他宗教の宗祖たち。奇しくも宗派超え開創を祝い、壇上伽藍・金堂で昨日の4日曽度洞宗 永平寺が初法会を営んだ。

 高野山霊宝館副館長の山陰加春夫さんは、高野山を支え続けてきたのは「怨親平等」の精神だと言った。敵味方を区別することなく平等に慈しむ。テロや非情な犯罪が横行し国際関係がきしむ時代に、かみしめたい言葉ではないか。 2015・4・5 7:28 一部余禄と毎日新聞の24面を参考に投稿した

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